SHIKIMEI REVIEW
デザインの解剖展 身近なものから世界を見る方法
「〈明治エッセルスーパーカップ〉スプーンの検証」
(Photo:Ayumi Okubo/parade-inc.)
デザインの解剖展 身近なものから世界を見る方法
「デザインの解剖:明治ブルガリアヨーグルト」
会場写真(Photo: 淺川敏)
デザインの解剖展 身近なものから世界を見る方法
「〈明治おいしい牛乳〉ロゴタイプの拡張」
下浜臨太郎

デザインの解剖展
身近なものから世界を見る方法

21_21 DESIGN SIGHT

〈デザインの解剖〉は、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんが、2001年から取り組んでいるプロジェクトです。どのケーススタディにも共通しているのが、

身近なものを
デザインの視点で
外側から内側に向かって
細かく分析することで
ものを通して世界を見る

というシンプルな姿勢。これまで「キシリトールガム」(ロッテ)、「写ルンです」(富士フイルム)、「リカちゃん」(タカラ/現:タカラトミー)、「明治おいしい牛乳」(明治乳業/現:明治)といった〝身近なもの〟たちが、微に入り細に入り、解剖されてきました。

今回は、株式会社明治の人気商品を取り上げ、いままで以上に精度の高い検証を行っています。対象は、「きのこの山」、「明治ブルガリアヨーグルト」、「明治ミルクチョコレート」、「明治エッセルスーパーカップ」、「明治おいしい牛乳」の5つ。歴史や市場などの背景を押さえたうえで、ネーミング、ロゴタイプやイラストなどのグラフィック、パッケージの形状を細かく分析しながら、それぞれの特徴をじっくり見ていこうという趣向です。

それだけではありません。このエキシビションでは、商品本体の物性や味覚、原材料といったディープな領域にまで入り込み、商品を成り立たせているさまざまな要素を、〝デザインの視点〟でもって見直すという試みも行われています。普段、見慣れたものの中に、想像もしなかったような小宇宙が隠れているという驚き。そのことが楽しみながら実感できる仕掛けになっています。

もうひとつ、大きな魅力になっているのが、若手クリエイター13組の参加。知的だったり、ユーモラスだったり、アプローチは異なりますが、〈デザインの解剖〉という主題を軽やかに変奏することで、これまで無かった視点から、商品のありかたを考えさせてくれる作品が並んでいます。

会期:2016年10月14日(金)〜2017年1月22日(日)
休館日 :火曜日、年末年始(12月27日〜1月3日)
開館時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)
入場料 :一般1100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
http://www.2121designsight.jp

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