SHIKIMEI REVIEW
伊藤桂司×佐藤ブライアン勝彦「Alligatoo Boogaloo アリガトーブーガルー」
© Keiji Ito, Sato Brian Katsuhiko
伊藤桂司×佐藤ブライアン勝彦「Alligatoo Boogaloo アリガトーブーガルー」
© Keiji Ito, Sato Brian Katsuhiko
伊藤桂司×佐藤ブライアン勝彦「Alligatoo Boogaloo アリガトーブーガルー」
© Keiji Ito, Sato Brian Katsuhiko

伊藤桂司×佐藤ブライアン勝彦「Alligatoo Boogaloo アリガトーブーガルー」

テトカ

神田司町の「テトカ(TETOKA)」は、カフェとギャラリーを併設したオルタナティブスペース。古い建物をセルフリノベーションし、古本と古道具、器やオブジェ、版画やポスター、古写真といった〝都市工芸〟の展示・販売などを行っています。ここは〝街から集められたアノニマスで風変わりな品々〟が並ぶ場所なのです。あわせて、ギャラリーとしての展示や、ものづくりのワークショップ、トークショーやDJパーティーなど、ジャンルにとらわれることなく、多彩なイベントを企画していることでも知られています。

現在、開催されているのは、伊藤桂司さんと佐藤ブライアン勝彦さんによる展示「Alligatoo Boogaloo アリガトーブーガルー」。ふたりは20年にもおよぶ交友を続けてきましたが、意外なことに、コラボレーションの試みは、今回が初めてとのこと。創作に対する姿勢としては、「周囲のあらゆる情報をニュートラルに受け入れ、イメージのコラージュを行い、作品に投影する」という共通点をもっています。

この展示でも、さまざまな時代のアイコンや、出自不明のキャラクターをモチーフに選び、それらを重ね、削り、歪ませ、結合する——すなわちコラージュによって、現実と非現実、日常と非日常、記憶と夢をミクストアップした作品群を生み出しました。店内には、大小・新旧のコラボレーション作品と、それぞれのソロ作品、合計およそ20点にもおよぶ作品が並んでいます。暴力や理不尽さを想起させるあれこれをカットアップしながら、諦念の先にある(かもしれない)わずかばかりの希望を予感させるという点において、ノイズ/エレクトロニクス/ハードコア/ジャズインプロヴィゼーション……等々のセッションを思い起こさせます。

めまぐるしく移り変わる世界と、破滅と崩壊の予兆を反映したイメージ、そして人間が根源的にもっている生命のエネルギー。それらが互いに挑発し、相克し合い、意識の解放を目指すとき、わたしたち鑑賞者もまた、混沌とした画面から、微かなインスピレーションを得ることになるでしょう。

会期  :2016年12月2日(金)−2017年1月15日(日)
営業時間:16:00−23:00 ※イベントがある日は営業時間を変更する場合があります。
定休日 :水曜日 ※イベントがある日は開店する場合があります。
新春餅つき大会:1月4日(水)14:00
クロージング・レセプション:1月15日(日)18:00-21:00 作家来廊
http://tetoka.jp

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