SHIKIMEI REVIEW
TOPコレクション 東京・TOKYO
本城直季《東京タワー 東京 日本 2005》Small Planet より
2005 年 発色現像方式印画
TOPコレクション 東京・TOKYO
林ナツミ《Today’s Levitation 02/21/2011》
2011年 発色現像方式印画
TOPコレクション 東京・TOKYO
鷹野隆大《〈040824k〉(東京・杉並区)》〈カスババ〉より
2004 年 発色現像方式印画
©Ryudai Takano Courtesy of Yukiko Chiba Associates,Zeit-Foto Salon

TOPコレクション 東京・TOKYO

東京都写真美術館

2016年9月にリニューアルオープンするとともに、開館20周年を迎えた東京都写真美術館(略称TOP)。それを記念し、東京をテーマにしたコレクション展が開催されています。「TOPコレクション 東京・TOKYO」は、同館が所蔵する「東京を表現、記録した写真作品」の中から150点を選び、7つのセクションに分けて、多面的に構成したエキシビションです。

出品作家は東松照明、荒木経惟、森山大道、宮本隆司、ホンマタカシ、畠山直哉、本城直季など、総勢41名におよびます。作風も方向性も異なり、多種多様な視点が混在している分、何層ものレイヤーが重なり合ったメガロポリスの姿が浮かび上がるという趣向です。実際、一口に東京といっても、そのイメージは人それぞれ異なるでしょう。この展示では、東京を切り取ったいくつもの断片的な光景が、呼応したり反発したりしながら、全体としては大都会交響楽とでも呼びたくなるような不可思議なイメージをかたちづくっています(ひとつ注文をつけるとすれば、もうすこし〝やんちゃな東京〟を捉えた写真があってもよかったと思います)。

東京のイメージを立体的に提示しようと、「街角で」「路地裏で」「東京エアポケット」「見えないものを覗き見る」「境界線の拡大、郊外・サバービア」「どこでもない風景」「多層的都市・東京と戯れる」等々、ユニークなサブテーマが設けられています。こうした区分によって、あるときは馴染み深く、またあるときは異界のようでもあり、一筋縄ではいかない東京という街の成り立ちが、視覚的に体感できるはずです。

同時開催「東京・TOKYO 日本の新進作家 Vol.13」では、小島康敬、佐藤信太郎、田代一倫、中藤毅彦、野村恵子、元田敬三の近作と新作が並んでいます。ここでも極私的な〝近景〟から、堂々たる風景を捉えた〝遠景〟まで、東京の多彩な局面が写し取られており、プリズムのような都市イメージに幻惑されることでしょう。

会期  :2016年11月22日(火)−2017年1月29日(日)
開館時間:10:00〜18:00(木・金は20:00まで) ※入館は閉館30分前まで
観覧料 :一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円
休館日 :月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌平日閉館)、年末年始(12月29日〜1月1日)
https://topmuseum.jp

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