SHIKIMEI REVIEW
「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017―漂泊する想像力」泉太郎 | メンヤ・ステヴェンソン | 佐藤時啓
Taro Izumi, Levitating bottoms (over 12 wandering maniacs dreaming of being late), 2017 mixed media photo: Keizo Kioku
「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017―漂泊する想像力」泉太郎 | メンヤ・ステヴェンソン | 佐藤時啓
Menja Stevenson, installation view photo: Keizo Kioku
「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017―漂泊する想像力」泉太郎 | メンヤ・ステヴェンソン | 佐藤時啓
Tokihiro Sato, installation view, from the series An hour exposure photo: Keizo Kioku

「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017―漂泊する想像力」泉太郎 | メンヤ・ステヴェンソン | 佐藤時啓

原美術館

「アート・スコープ」は、メルセデス・ベンツ日本が「日本とドイツの現代美術アーティストの育成と日欧の国際交流」を目的として1991年から開始し、2003年からは現代美術のパイオニアとして高い評価を受けている原美術館とのパートナーシップにより運営されるCSR活動です。選出された日独のアーティストが「アーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)」を通して異国の地でどのような想像力を発動させたのか、さらに今回からの取り組みとなる過去受賞者から選出された招待出品作家がどんな作品を展開しているのか。そのコンテンポラリーな成果を、モダニズム建築の造形が美しい原美術館で心おきなく楽しむことができます。

今回、若手から中堅の次代の現代美術を担うアーティストとして選考された日本人作家は、パリの「パレ・ド・トーキョー」でユニークなインスタレーションをおこなった泉太郎さん。本展では複数の視線でベルリンの空を映しだし、どこかおかしみのある不思議な映像空間をつくりあげています。ドイツ人作家のメンヤ・ステヴェンソンさんは、東京を散策して見つけた伝統から発想して古風今風の感覚を併せもつモノタイプを表現。また「陶器の破片は幸運を招く」といったドイツの諺を、整列させた白い襟に施すことで、母国と異国を漂う作者の想像が鑑賞者の想像に繋がる本展ならではの快作が立ち現れています。そして招待出品作家の佐藤時啓さんは、90年代に撮影した東京の街と手法を変えて撮影した現在の街とを対置させた定点観測写真を発表。例えば時代の最先端であった当時の渋谷が歳月を経てさらに変貌を遂げている光景を目の当りにした鑑賞者は、そこに映る時の流れに様々な想いを漂わすことになるでしょう。

もしあなたが車好きなら、週末または祝日にこの展覧会を訪れてみることをお薦めします。品川駅(高輪口)から運行されるメルセデス・ベンツの送迎シャトルに乗って展覧会場に向かう体験もまた、今回特別に用意されたアート・スコープなのです。

会期:2017年5月27日(土) – 8月27日(日)
時間:11:00 – 17:00
(水曜は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)
休廊日:月曜、7月18日(火)※祝日にあたる7月17日(月)は開館
入館料:一般1,100円、大高生700円、小中生500円
電話:03-3445-0651(代表)
※会期中の土・日・祝日は品川駅高輪口(JR/京急)と原美術館の間を無料送迎シャトル運行。(メルセデス・ベンツ Vクラス、毎便定員6名。詳細はホームページでご確認ください)
主催:原美術館、メルセデス・ベンツ日本株式会社
後援:ドイツ連邦共和国大使館
企画協力/レジデンス・プログラム:NPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
http://www.haramuseum.or.jp/

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