SHIKIMEI REVIEW
ピエール・スーラージュ展
Nacasa & Partners Inc.
ピエール・スーラージュ展
Pierre Soulages Peinture, 149 x 165 cm, 3 janvier 2017 Acrylic on canvas , 149 × 165 cm Photo : Vincent Cunillère © ADAGP, Paris 2017 / Courtesy Perrotin
ピエール・スーラージュ展
Pierre Soulages Peinture, 157 x 222 cm, 28 février 2011 Acrylic on canvas, 157 x 222 cm Photo : Vincent Cunillère © ADAGP, Paris 2017 / Courtesy Perrotin

ピエール・スーラージュ展

ギャラリー・ペロタン東京

現在アート界で最も影響力のあるギャラリストの1人といわれるエマニュエル・ペロタン氏が創設した「ギャラリー・ペロタン」が、パリ、香港、ニューヨーク、ソウルにつづいて2017年6月に東京に上陸しました。そのオープンニング展示を飾った作家は、フランスで最も有名な抽象画家であり、97歳の今なおフランスで精力的に絵を描きつづけている巨匠ピエール・スーラージュさん。これまでに世界各地の110館で作品が展観され、日本では画家活動の初期(1969年)に東京国立近代美術館で作品が展示されて以来、訪日と複数の美術館での作品展示を重ね1992年には「高松宮殿下世界文化賞」を受賞しています。

「私の精神の出生地、私の真の故郷は美術です。」
—-『SOULAGES IN JAPAN スーラージュと日本』より(出版:ギャラリー・ペロタン)

スーラージュさんは、子供時代から「黒」が好きで、13歳の頃には黒を使って雪の絵を描いていたのだとか。今回の個展では「黒の画家」と称される氏の近作絵画がずらりと並び、建築家アンドレ・フーが手がけたガラス張りの空間へ降り注ぐ光によって作品の黒が生き生きと反射してみえます。全ての作品は黒1色でありながら、1作ごとに豊かな表情をたたえています。それは作品と対面する人が自分と静かに向き合う時間を促しているかのよう。そして、鑑賞する誰もが、作品に浮遊するカタチ、質感、絵筆やナイフの跡、「もの」としての存在に、驚くほど自由な作家の感性を感じ、そこに生まれた詩的世界を享受することができるでしょう。

このような心震えるオープニング展覧会を開催したペロタンは、次回の展示が期待される画廊として、東京でも存在感を大きくしていくのではないでしょうか。何しろペロタンの所属作家はきら星のごとく個性的。オープン前に画廊のファサードで紹介されたJRやピエール・ルタンをはじめ、村上隆、タカノ綾などの日本人作家を含む国際的に評価の高いアーティストを多数抱えているのですから。

会期:2017年6月7日(水)- 8月19日(土)
時間:11:00 – 19:00
休館日:日曜、月曜、祝日
https://www.perrotin.com/exhibitions/pierre_soulages/3235

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