SHIKIMEI REVIEW
EISUKE YAMAZAKI AT SEZON ART GALLERY
パイナップルジュース 2017 A-D-K 960 x 700 mm
EISUKE YAMAZAKI AT SEZON ART GALLERY
I offer wear them 2015 D-K 870 x 690 mm
EISUKE YAMAZAKI AT SEZON ART GALLERY

EISUKE YAMAZAKI AT SEZON ART GALLERY

セゾンアートギャラリー

1980年代に美術市場を席巻したニューペインティング運動を芸術家としてNYで体験し、現代美術における具象絵画を追求しつづける山崎英介さんの個展が開催されています。

山崎英介さんは、1937年東京生まれ。創業時の広告代理店サン・アドのデザイナーとして活躍した後、1976年にNYに渡米。そして1983年、自宅ロフトで火事がありNYで描きためた100点以上の絵は灰と化してしまいます。唯一そこに残っていたのは、焼け焦げて原型を留めていないグニャリと変形したミッキーマウスの電話機。ここで山崎さんは諦めて帰国するどころか「ものは全て変貌する」という現実を受け入れ、新たな“自分だけのスタイル”を模索します。しかも、自身の“ものの見方”の変容とともに1つのスタイルに固執することなく、ひたすら描きつづけることで。そうして、現在の「+」の線描を繰り返し、写実的な具象へと転換するスタイルを確立したのです。
そんな山崎さんの作品40点が鑑賞できる本展覧会。気の遠くなるほど細密な手書きの線描によって、ゴダール映画のようにスタイリッシュにカットアップされたシーンが出現する絵には果てしない精神の深淵が滲み、完成されるまでに要した時間だけ対面してみたいと思わせるほどの迫力があります。

会場は、「芸術の日常性」をテーマに、セゾン現代美術館が新たな活動の一環として2015年に設立したSEZON ART GALLERY。ふだん若者達で賑わう神宮前のロケーションだけに、山崎さんの絵はアンディ・ウォーホルを知らない世代にも、新しい驚きと底知れない感動をもたらすことでしょう。

開館日:2017年9月29日(金)-10月24日(火)
住所:東京都渋谷区神宮前3-6-7 1F/B1F/B2F
開館時間:11:00-18:00
電話 : 03-6455-5840
http://sezonartgallery.com/

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