SHIKIMEI REVIEW
棟方志功と柳宗悦
華狩頌 棟方志功 1954年 日本民藝館蔵
棟方志功と柳宗悦
茶韻十二ヶ月板画柵十二月「基督」 棟方志功 1956年 61.4×27.3cm 日本民藝館蔵
棟方志功と柳宗悦
観音経曼荼羅「阿修羅の柵」 棟方志功 1938年 41.5×47.0cm 日本民藝館蔵

棟方志功と柳宗悦

日本民芸館 

「わはゴッホになる」とは、棟方志功の言葉。「世界のムナカタ」と呼ばれた棟方は、国際的な評価を受ける版画家であり、また民藝の人でもある。作品が仕上がるたびに持参しては意見を求めるなど、柳宗悦を生涯の師として仰いだという。
棟方は、柳を支えた他の人物とは異なる側面がある。濱田庄司や河井寛次郎、芹沢銈介らが各地へ赴き、職人たちの指導を行ったのに対し、棟方は自らの創作に集中した。棟方の唯一無二の個性は、他人に教えられるものではなかったのかもしれない。そう考えると、無銘性や地方性を重んじる民藝の定義からは外れてしまう。しかし、柳は棟方の仕事を次のように評している。
「何か自分以上の力が背後にあって、それが仕事をさせているのを感じているのです」(「棟方と私」1958年)柳は美しい工芸品が生まれる道は仏教の他力道にもとづくと説いている。つまり他力性もまた、民藝において重要な要素なのだ。民藝の定義が並び立たないことは時に民藝を難解に感じさせるが、同時におもしろさでもある。
本展では、出会いから柳が没するまでの25年間、柳の眼に叶った棟方の代表的な作品が並ぶ。ちなみに、柳のお気に入りはキリストを描いたものだそうだ。仏教に美を見出した柳が、キリスト教を題材にしたものを選ぶというのもおもしろい

text : Kentaro Hagiwara

会期:2018年1月11日(木)~3月25日(日)
時間: 10:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日: 月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
会場:日本民芸館  
住所 : 〒153-0041 東京都目黒区駒場4-3-33
入場料 : 一般 1,100円 大高生 600円 中小生 200円

http://www.mingeikan.or.jp/events/special/201801.html

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