SHIKIMEI REVIEW
Houxo Que「apple」
©️Houxo Que / courtesy of Gallery OUT of PLACE
Houxo Que「apple」
©️Houxo Que / courtesy of Gallery OUT of PLACE
Houxo Que「apple」
©️Houxo Que / courtesy of Gallery OUT of PLACE

Houxo Que「apple」

Gallery OUT of PLACE TOKIO

グラフィティに出目をもちミュージシャンとのコラボレーションなどでも活動の幅を広げながら現代美術で光の文脈を重ねるアーティストHouxo Queさんの個展が開催中。

発光するディスプレイ×発光するペイントが眩しい会場内。各作品の前に立ってみると、林檎印を背面につけたスマホが勝手に「1人の(大きな/小さな)顔を認識しました」と色んな言語でしゃべりだします。これは視覚障害をもつ方のために開発された顔認証音声アプリ補助機能のVoiceOverと、カメラアプリケーションの顔認識機能を活用したのだそうで、撮影ボタンを押すと自撮りができ、そのままスマホにアーカイブされていく仕組み。さらにその画面を鑑賞者自身のスマホで撮影することも可能です。ペイントが自由な感じと伝えると「スマホを操作する指の動きの跡だよ」とQueさん。画面の向こう側で動いてゼロとイチで記録されるものと、画面のこちら側の人間の行為が生みだす痕跡の対比は、作家のアグレッシブな挑戦のようにも思われます。

人びとが街中にあふれるデジタルディスプレイや、仕事やSNSなどでPC/スマホの画面を見る時間は、もはや従来的な絵画作品を見る時間よりもはるかに多くなったといえる現在。デジタル画面そのものを支持体として作品をつくるHouxo Queさんは、とりわけデジタルネイティブ世代にとって待望のアーティストなのかもしれません。また、この会場にあるものはすべて“インスタ映え”するということも、かるく想定内でしょう。

text: Motoko Hoshi

会期:2018年3月2日(木)-  2018年4月1日(土)
時間:12:00-19:00
休廊日:月曜、火曜、水曜
住所:東京都千代田区外神田6-11-14アーツ千代田3331
http://www.outofplace.jp/tokio/